CBR試験(技術資料)の特徴
1.CBRとは
CBR(California Bearing Ratio:路床土支持力比)は、路床や路盤の強さを評価するための相対的な強度を表している。CBRは、供試体表面に直径5.0cmの貫入ピストンを2.5mmまたは5.0mm貫入させたときの荷重強さ(または荷重)を、標準荷重強さ(または標準荷重)に対する百分率で表したもので次式で示される。
2.試験方法の概略
CBR試験は、室内で行う場合と現場で行う場合があるが、単にCBR試験といえば室内試験をさす。CBRは一般に突き固められた土の供試体について求められている。そのため本書では、締め固めた土の供試体について求める室内CBR試験に限定して説明している。
CBR試験は、歴青材料などを結合材とするたわみ性舗装(アスファルト舗装)の設計や施工のために行われるもので、実用されるCBRに設計CBRと修正CBRがある。これらは、準備する試料の含水比や締固めの方法が異なる。試験方法の概略を以下に示す。
3.結果の利用
設計CBR:アスファルト舗装の厚さを決定するのに必要な路床のCBRをいう。同一舗装厚区間で測定されたCBRから、それを代表する値として定め、この値で舗装の各層の厚さを設計する。
修正CBR:路盤や盛土に用いる材料の評価や選定のために用いられるCBR値をいう。
4.結果の目安
設計CBR:設計CBRが3未満の路床土は舗装の基礎として不適当である。この場合、目標とする支持力が確保できるように、改良した構築路床が設計される(図?10.2参照)
修正CBR:修正CBRの概略値を以下の表に示します。
材料 | 修正CBR(%) |
---|---|
砕石 | 70以上 |
粒度調整鉄鋼スラグ | 80以上 |
クラッシャラン鉄鋼スラグ | 30以上 |
砂利、切込み砂利 | 20〜60 |
砂 | 8〜40 |