道路の平板載荷試験(技術資料)の特徴
1.道路の平板載荷試験とは
道路の平板載荷試験は、道路の路床や路盤などに剛な載荷板を設置して荷重を段階的に加え、その荷重の大きさと載荷板の沈下量との関係から、地盤反力係数を求めることを目的とし、JIS A 1215「道路の平板載荷試験」として規格化されています。
構造物基礎を対象とした平板載荷試験としては、JGS 1521「地盤の平板載荷試験」(第25章)がありますが、道路の平板載荷試験は、これと載荷方法や荷重段階、載荷時間あるいは地盤反力係数の算出方法などが異なっています。
2.試験方法の概略
試験用具は地盤の平板載荷試験とほぼ同様でありますが、載荷板の直径は30cm、40cmおよび75cmと規定され、各対象構造物(道路、鉄道、滑走路、タンク基礎など)の基準により使用する載荷板の直径が定められています。
また、載荷は繰返しを行わない段階載荷(35kN/㎡刻み)とし、沈下量15mmに達するか計画最大荷重あるいは地盤が極限状態に達したとみなせるまで行います。
3.結果の利用
試験結果は、以下に示す方法により、道路、空港、鉄道の路盤や路床の設計、また、品質管理や支持力管理あるいは維持管理のための損傷調査などにも利用されている。
a.道路:セメントコンクリート舗装要綱、アスファルト舗装要綱
b.空港滑走路:空港コンクリート舗装構造設計要領、空港コンクリート舗装構造設計要領
c.鉄道:鉄道構造物等設計標準・同解説、土構造物
d.タンク構造物:消防関係法令集